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Heartlogy Matrix 「あなたの誕生花」

3月の花散歩

3月の花散歩_f0234141_13494661.jpg1日〈花桃〉(はなもも)
中国、イラン、アフガニスタン原産。バラ科。
果実をつける桃と区別して、
鑑賞用の桃を〈花桃〉と言います。
桃は果実を食べるものとしての印象がありますが、
はじめは鑑賞を目的として栽培されてきました。
緋色の花を〈寒桃緋〉、白花を〈関白〉、
八重の花をつける〈菊桃〉、
枝が垂れる〈菊垂桃〉、
1本の木に白と桃色の花をつける〈源平枝垂〉があります。


3月の花散歩_f0234141_13544885.jpg◆2日〈ルピナス〉幸せ
北アメリカ、地中海沿岸原産。マメ科。
北アメリカ原産の宿根草「ラッセルルピナス」。
「キバナルピナス」は地中海沿岸原産の1年草。
和名を「昇藤(のぼりふじ)」と言います。
葉の形が団扇のようなので、
「羽団扇まめ(はねうちわまめ)」
という楽しい名前も持っています。

3月の花散歩_f0234141_13582244.jpg◆3日 〈雪柳〉(ゆきやなぎ)愛嬌
中国、日本原産。バラ科。
柳のようにたおやかな細い枝に、
びっしりと小さな白い花を咲かせます。
それが積もった雪のように見えるため雪柳、
米粒のような花なので、
「小米桜」(こごめざくら)ともよばれます。
中国では「噴雪花」どちらも可憐な美しい名前です。

3月の花散歩_f0234141_142481.jpg◆4日〈れんぎょう〉希望
中国原産。モクセイ科。
春の到来を告げる輝く鈴のような花。
欧米では「ゴールデン・ベル」と呼ばれます。
庭木で見るあざやかな枝振りのものは中国原産種。
日本の里山で見られるものは、
〈ヤマトレンギョウ〉という自生種。
もうひとつの花言葉に「集中力」があります。

◆5日〈辛夷〉(こぶし)友情
日本各地に分布。モクレン科。
白モクレンと似ていますが、辛夷のほうが花が小さく、
6弁の花が反り返って四方に開きます。
辛夷(こぶし)の由来はつぼみが拳に似ているから。
自生のものは高さが10mを越えるものもあり、
楚々として雄大。春の訪れをたからかに告げます。


3月の花散歩_f0234141_14222720.jpg◆6日 〈房アカシア〉秘密の愛
オーストラリア原産。マメ科。
別名「ミモザアカシア」。
葉が銀灰色のものは「銀葉アカシア」。
フランスでは「ミモザ」。春にはなくてはならない花。
3月に「ミモザ祭り」があるほど人々に愛されています。
数年で大木になります。玄関先に植えて、ランドマークツリーにすると素敵です。


3月の花散歩_f0234141_14253833.jpg◆7日 〈白木蓮〉(はくもくれん)高い精神
中国原産。モクレン科。
モクレン、コブシ、タイサンボクなど、
モクレンの仲間を総称してマグノリアといいます。
欧米ではマグノリアというと、タイサンボクのこと。
モクレンは(タイサンボクと違い)途中までしか花を開きません。
もうひとつの花言葉に「自然への愛」があります。

◆8日〈イースターカクタス〉復活
ブラジル原産。サボテン科。
イースター(復活祭)の頃に咲くのでイースターカクタス。
12月に咲くのは〈クリスマスカクタス〉。
シャコバサボテンと良く似ています。
緋色の花を咲かせる〈ホシクジャク〉、
丸い花を咲かせる〈イースターピンク〉があります。

3月の花散歩_f0234141_14393564.jpg◆9日 〈柊南天〉(ひいらぎなんてん)
中国原産。目木(めぎ)科。
葉に刺があり柊に似ています。
黄色い花にぶどうのような芳香があり、
花が終わると葡萄色の実をつけます。南天の仲間。
江戸時代に渡来。
低木で日陰でも育つ庭木として人気がありました。
街路樹として植え込みなどにも見かけます。

3月の花散歩_f0234141_1448268.jpg◆10日〈ヒマラヤ雪ノ下〉(ひまらやゆきのした)永遠
ヒマラヤ原産。ゆきのした科。
12月中旬頃から翌春4月ごろまで開花。明治初期に渡来。
岩の間や風通しの良い林などを好み、
寒さに強く湿気に弱い。
シベリア地方にも多く分布。
葉や茎にタンニンを多く含んでいます。

◆11日〈土佐水木〉(とさみずき)清楚
四国に自生。マンサク科。
四国・高知県に自生しているので〈土佐水木〉。
四国各県の山地で見ることができます。早春の花木。
葉が出る前に、黄色の穂状の花を咲かせます。
枝を切ると樹液が溢れるので〈水木〉と呼ばれます。
早春の花木として庭木や、生け花の花材に好まれます。

3月の花散歩_f0234141_2046166.jpg◆12日
〈春欄〉(しゅんらん)清純
日本各地に自生。ラン科。
花を塩漬けにし祝い事に蘭茶として使うなど、
日本人が好む優雅な花です。仲春の季題。
山野でひっそりと咲く花。
愛好家に高い人気を持ち続けている花。


◆13日〈三椏〉 (みつまた)意外な思い。
中国原産。ジンチョウゲ科。
枝が必ず3つに分かれるので (みつまた)。
その枝に手鞠のような黄色い花を咲かせます。
上質和紙の原料。別名「結香(むすびき)の花」とも呼ばれ、仲春の季題。
園芸品種に、花の内側が赤い〈アカバナミツマタ〉があります。

◆14日〈三丹花〉(さんたんか)元気
中国南部、マレーシア原産。アカネ科。
葉は厚みがあり、濃い緑色で光沢があります。
茎の先に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。
色は他に、ピンク、白、黄色。
江戸時代に中国より沖縄に渡来し、
庭木や鉢植えとして各地に広まりました。
今では、エキゾチックな雰囲気が切り花としても人気です。

3月の花散歩_f0234141_20133080.jpg◆15日〈馬酔木〉(あせび)旅の思い出
日本原産。ツツジ科。古くから観賞用として栽培。
白に淡いピンクがうっすらと混ざるランプのような花。
紅色は〈アケボノアセビ〉、
葉が赤くなる〈コウゼンアセビ〉
枝葉に含まれる有毒物質のために、
馬が食べると足が麻痺するという意味で〈馬酔木〉。


◆16日〈苺 〉(いちご)幸福な家庭
南・北アメリカ大陸原産。バラ科。
現在果物として食べているイチゴは、
南北アメリカ原産の野性イチゴをヨーロッパで改良した栽培種。
江戸時代にオランダ船で渡来したため、「オランダいちご」の名も。
イチゴの赤い部分は実ではなくて偽果。外側につくつぶつぶは種。
交配によってさまざまな品種が作られ、1年中食べることができます。

◆17日〈風信子〉(ヒヤシンス)変わらない愛情
地中海沿岸原産。ユリ科。
原種は紫色。他に白、ピンク、黄色、赤などがあります。
西風神ゼフィロスの嫉妬によって、
美少年ヒアキントスを失った太陽神アポロンの愛が、
少年をこの花に変身させました。
ヒヤシンスの芳香が風によって運ばれる様子を、
〈風信子〉という字に当てて和名としました。

◆18日 〈一輪草〉(いちりんそう)追憶
日本各地に分布。キンポウゲ科。
星のような白い5弁の花が、一輪づつ咲くので 〈一輪草〉。
花の裏側が淡紅色なので、〈裏紅一華(うらべにいちげ)〉とも言います。
大昔、眠くなった星が地上に落ちてきてこの花になったという、
かわいらしい伝説があります。


3月の花散歩_f0234141_204278.jpg◆19日 〈マーガレット〉真実の愛
カナリア諸島原産。菊科。
ギリシャ語で、
「真珠(マルガリーテ)」を意味します。
花色は白、赤、ピンク、黄色など。
花が春菊に似て、枝や茎が木質化するので、
和名を〈木春菊(もくしゅんぎく)〉。


3月の花散歩_f0234141_2043656.jpg◆20日 〈スイートピー〉門出
イタリア・シチリア島原産。マメ科。
甘い香りのマメの花=sweetpeaスイートピー。
春咲きが一般的ですが、冬咲き、夏咲きのものも。
花言葉の「門出」は蝶が飛び立つ姿にたとえて。
もうひとつの花言葉は「デリケートな喜び」。


3月の花散歩_f0234141_20443191.jpg◆21日 〈蓮華草〉(れんげそう)幸福
中国原産。マメ科。
一面に広がるれんげそうは、春の風物詩。
古くから田んぼの肥料として植えられてきた2年草。
今では、山野草店で貴重な春の花としても人気。
一面に咲くところが紫雲のようなので、
ゲンゲ(紫雲英)という別名を持ちます。


◆22日 〈白根葵〉(しらねあおい)優美
日本全国に分布。シラネアオイ科。
雪の多い山地を好み、雪解けとともに芽を出します。
日光白根山に自生するところから〈白根葵〉。
別名をハルフヨウ(春芙蓉),ヤマフヨウ(山芙蓉)



3月の花散歩_f0234141_2046166.jpg◆23日 〈海老根〉(えびね)謙虚
日本全国に分布。ラン科。
山野の雑木林に生える常緑性の自生ラン。
根が海老の根に似ているところから〈海老根〉。
春咲きと夏咲きがあります。
いかにも日本的な可憐な美しさを持ちます。
最近では、人工交配で新種が作られて、
鉢植えでたくさん出回るようになりました。


◆24日 〈二輪草〉(にりんそう)友情
日本全土に分布。キンポウゲ科。一輪草の仲間。
1本の花茎から二輪づつ花を咲かせます。
語り合い寄り添っているような可憐な花姿には、
なんとも言えない風情があります。
林や川辺、土手などの日当たりのいい場所を好み、
群生して咲くと見事です。


◆25日小海老草〉(こえびそう)〈可憐な人
メキシコ原産。キツネノマゴ科。
花の形が海老のようなので〈小海老草〉。
英名はシュリンプ・プラント。
「ベロペロネ」というユーモラスな響きの別名もあります。
花びらのような苞が重なり合っていて、
薄い緑色から赤褐色に変わり、苞の先に白い花をつけます。
洋風なのに、花色が優しいためか和風の趣きも感じられます。

◆26日 〈錨草〉(いかりそう)信じる
日本の太平洋側に分布。メギ科。薬用植物。
花の形が錨(いかり)に似ています。
中国では「三枝九葉草」と言います。
花色は白と淡紅色があり、可憐な花がうつむいたように咲きます。
仲間に梅のような花が咲く「バイカイカリソウ」、
葉が常緑の「トキワイカリソウ」があります。

◆27日 〈木五倍子〉(きぶし)うれしい出会い
日本全土に分布。キブシ科。早春の花木。
葉が出る前に、枝一面に黄色い玉のれんのような花穂を垂らして咲き、
その花姿がマメに似ているので「マメブシ」と呼ぶ地域もあります。
「ハチジョウキブシ」と言い海岸近くに咲くものもあります。
個性的な花姿をしているため、生け花の材料としても好まれます。


◆28日 〈竜田草〉(たつたそう)清純
朝鮮半島~中国東北部、ロシア原産。メギ科。耐寒性のある多年草。
清楚な淡いラベンダー色の花が印象的。
名前の由来は、軍艦の乗組員が採取して持ち込んだ事から、
日露戦争の時の軍艦に由来するそうです。
葉は赤みを帯びた色から緑色に変化します。
花色は白もあり、一重咲きと八重咲きがあります。


◆29日 〈一人静〉(ひとりしずか)隠された美
日本原産。センリョウ科。山地に自生する多年草。
「義経と別れた静御前が吉野山でひとり舞う姿」との言い伝えがあります。
仲間に〈二人静〉(ふたりしずか)があります。
光沢のある4枚の葉。その真ん中から伸びてきて咲く花には、
花弁がなく、そのまわりを白い糸のような雄しべが囲みます。
その可憐な花穂がひっそりと舞う静御前を連想させるのでしょう。


◆30日 〈タイム〉元気
地中海沿岸原産。紫蘇(しそ)科。
古くギリシャ語でタイムは「香り」「神聖」を意味したそうで、
それが名前の由来だと言われています。
花は薄紫で夏まで咲き続けます。
葉、茎を乾燥させて、香辛料として肉料理に使います。
独特の風味はお菓子作りにも好まれます。
別名を「立麝香草(たちじゃこうそう)」と言います。


◆31日 〈千鳥草〉(ちどりそう)陽気
北アメリカ原産。キンポウゲ科。
デルフィニウムの仲間で、
花びらの感触が似ていますが、葉の形が異なります。
英名「ラークスパー」は、ひばりの蹴爪の意味。
別名「飛燕草(ひえんそう)」
by heartlogyflowers | 2010-04-05 00:28 | 03月/誕生花
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